災害活動


今、年間を通じて全国各地あらゆる場所が何らかの災害に見舞われています。この相模原市でも例外ではありません。

日頃の訓練と備えが、いざ事が起きても万事を休することなく役に立つと思います。弊社では有事の際に微力ながらも

役に立てていただこうと、一社よりも複数社の組織に加入させていただき、情報共有できる組織のもとで敏速な災害活

動にあたっております。


組織による災害復旧活動について

団体が組織的な活動を行うことで、道路やその周辺の事前の危険予知、復旧活動後の被災結果などを行政や地元選出の

市・県議会議員、さらには国会議員へ、一般市民の皆様以上に敏速にプロの所見を加えて報告することができます。こ

のような連携により2次災害、さらなる被害の発生を喰いとめる一助となっております。



相模原市

地元建設業者40数社で組織する相模原市津久井地区建設業連絡協議会に所属し、相模原市が管理する国道と県道において台
風など風水害、または冬季降雪による路上除雪に対して、会員業者と連携して全力で復旧活動をおこなっております。

神奈川県

(一社)神奈川県建設業協会 津久井支部に所属し、神奈川県が旧津久井地域にて管理する河川、沢、ダムにおいて台風など
により被災した場合、県からの要請に会員業者と連携して全力で復旧活動をおこなっております。

公道除雪

市民の方からの「ありがとう」の労いの言葉と、車中より感謝のお辞儀に支えられ、冬季の安全な道路を私たち地元建設業者
が守っています。
奉仕作業ではございませんが、少子高齢化や建設産業への就労者減少により、作業員一人あたりの負担が増す作業となってい
るのが実情です。また除雪用建設機械についても、この旧津久井地区の建設業者の大半が自社負担によって保有をし、いざに
備えた体制を整えています。冬季の長期休暇(正月休)期間も、社員の協力と理解があってこそ続けることができております。

相模原市でも山間の旧津久井地域では、20〜30pの積雪があると昼夜問わず稼働し、早期に緊急車両通行が可能な状態にま
で除雪します。


平成26年 相模原市でも稀にみる大雪となりました。国道412号 串川橋交差点。

風水害による災害復旧

行政の要請があれば昼夜を問わず出動し、一般車両が通行できるだけの応急処置を行っています。山間部の当地は土砂崩壊や樹
木倒木が圧倒的に多いです。特に昨今のピンポイント的な豪雨によって、平時では考えもしなかったような個所も被害を受けて
おります。

平成30年9月の台風24号では、相模原市緑区青根地区を通る国道413号(通称 道志みち)および隣接市道が土砂崩落により
埋没いたしました。幸いにも人的な被害は0でしたが、平成31年4月現在も大型車両は通行止になっており、早期開通に向けた
復旧作業が今も続いています。


 平成30年 台風24号による土砂崩落

 
 平成30年 台風24号による土砂崩落
 国道413号 道志みち 相模原市緑区青根地内

協会メンバーの応援要請により、道路復旧作業に従事させていただきました。山の斜面が滑り落ち、当地では近年では最悪なレベルの被災となりました。せめてもの救いは、人的被害が0だったことです。

尚この場所は、東京オリンピックのロードレース会場が予定されております。
 相模原市緑区青山地内

道路上斜面の崩壊。直下には道路があることから、二 次災害を防止するために倒木を人力にて整理しました。

           


西日本豪雨の被災地 宇和島 個人ボランティアとして

「思いたったら行動」夏の休暇を利用してのボランティア活動・・・

平成30年の西日本豪雨被害の宇和島へ。業務としての道路や公共施設の復旧作業から離れて、個人として民間が主催
するボランティア活動に参加し、畑の土砂撤去やミカン摘果などを通じて、災害による復旧の現実を学ばせていただき
ました。

宇和島の基幹産業であるミカン畑が、西日本豪雨により壊滅的な被害を受けました。ミカン畑に流れ込んだ土砂、家屋
や敷地に堆積した土砂やゴミ。これらは全て個人が撤去しなければなりません。収穫期を目前に控えた農家さんの大半
は家も畑も被災されていました。それでも、皆さん先祖から続くミカンの木を守ろうと必死になって土砂を片付けてい
ました。

なぜ私が社協などのボランティアではなく、民間団体が主催するボランティア活動を選択したのか?私の場合ですが、
社協等の公共関連は宿泊先を自分で探さなければなりません。交通網である電車も遮断され、土地勘がない場所で宿泊
先を探しての活動は到底無理だと判断し、宿泊場所を用意していた民間団体が主催するボランティア活動に参加させて
いただきました。
実際に中心になって現場作業にあたっているボランティアの多くは学生、何らかの事情による休職中の方、フリーター
の方達でした。もちろん私のように休みを利用して来ている方も、全国各地から沢山いらっしゃいました。

被災した方が何よりも優先して保護を受けるのが前提ですが、一般家庭や専業の農家さんの一日も早い復旧にはボラン
ティア活動者の存在が欠かせません。
特にボランティア活動の主体になっている学生や女性の方を受け入れるには、ボランティア活動者に対する最低限の住
環境の提供などを行政が考える必要があるかと思います。
それと、このボランティア活動を現地で支えている人たちの多くは、学生や先のとおり何らかの事情による休職中もし
くはフリーターの方々です。このようなところも行政はしっかり着目し、草の根レベルで貢献する彼らに対する支援を
充実させるべきと考えます。

スーパーボランティアなる存在も大切ですが、そのスーパーボランティアになれる方はごく僅かな方たちです。

民間団体の活動にも賛否が少なからずあることはネットなどでも散見されていますが、私が参加させていただいた民間
団体は地元JAが協力して、会議場や研修所を宿泊拠点として開放されていました。

最後に自衛隊が設営した簡易お風呂にも触れておきます。被災された地元の方と一緒に入浴させていただきました。自
衛隊がここまでするのかの「おもてなし」で隊員の方が迎えてくれました。このお風呂があるかないかでも、被災した
方々の生活環境もかなり変わってくるかと思います。このお風呂のみならず自衛隊の方々の災害活動には常に頭がさが
ります。

二日ほどの微力な手伝いしかできませんでしたが、一日も早い復興を今も祈っています!
                                                                 現地にて


宇和島写真集
 白く剥き出しになったところがミカン畑(土砂崩落)  栽培用ハウス内のゴミ  栽培用ハウス内に堆積した土砂(すべて人力撤去)
 自衛隊による簡易風呂
 ミカンの摘果作業
 ミカン畑はどこも山の急斜面(宇和島の海を望む)






    





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